開催期間:2015年10月3日(土)〜11月29日(日)
樹木と人は、時代ごとに、さまざまな共生関係を築いてきました。
縄文時代、人はドングリ類の恵みを受けて定住生活をはじめ、やがてクリやウルシなど必要な樹木を管理し、活用するようになりました。弥生時代以降は、樹を伐り、加工する技術が発達していくとともに、樹木を材として利用する動きが加速しました。樹木と人の「かかわりあい」(交渉)の歴史を、出土木製品や石器などを通してご覧ください。
一方、人は樹木への信仰心を育んできました。樹木の保護と引き替えに、樹木に宿るカミに祈りを捧げ、「願いごと」の交渉を重ねてきました。樹木祭祀の遺構や現在に残る巨樹信仰、御柱、円空仏などを通して、こころの側面をご紹介します。(※長野県立歴史館案内より)